目次
ファイル・ディレクトリ操作
ls
:ディレクトリ内のファイルやフォルダを一覧表示
ls # 現在のディレクトリ内のファイルとフォルダを表示
ls -l # 詳細情報付きで表示(所有者、サイズ、更新日時など)
ls -a # 隠しファイル(名前が`.`で始まるもの)も表示
ls -lh # サイズを人間が読みやすい形式(KB, MB)で表示
ll
:ls -l
を簡略化したエイリアス(多くのシステムでデフォルト設定)
ll # ls -l の出力を呼び出すエイリアス
補足: ll
が動かない場合、自分でエイリアスを設定できます
alias ll='ls -l'
cd
:現在の作業ディレクトリを移動する
cd /path/to/directory # 指定ディレクトリに移動
cd .. # 一つ上のディレクトリに移動
cd ~ # ホームディレクトリに移動
cd - # 前のディレクトリに戻る
pwd
:現在の作業ディレクトリ(カレントディレクトリ)のフルパスを表示
pwd # フルパスを表示(例: /home/user/documents)
mkdir
:新しいディレクトリを作成
mkdir new_directory # 新しいディレクトリ作成
mkdir -p parent/child/grand # 階層構造を一度に作成
rm
:ファイルやディレクトリを削除
rm file.txt # 単一ファイルを削除
rm -r directory/ # ディレクトリを再帰的に削除
rm -i file.txt # 削除前に確認を求める
rm -rf directory/ # 確認なしで強制的に削除(危険なので注意)
cp
:ファイルやディレクトリをコピー
cp file1.txt file2.txt # "file1.txt"を"file2.txt"としてコピー
cp -r dir1/ dir2/ # ディレクトリ全体をコピー
mv
:ファイルやディレクトリを移動または名前変更
mv old_name.txt new_name.txt # ファイル名変更
mv /source/path /dest/path # ファイルやディレクトリを移動
ファイル内容の操作
cat
:ファイルの内容を表示
cat file.txt # ファイルの内容を標準出力に表示
cat file1.txt file2.txt # 複数ファイルを連結して表示
less
:ファイルの内容をページングして表示
less file.txt # 上下キーでスクロール可能なビューアを開く
head
:ファイルの先頭数行を表示
head -n 10 file.txt # ファイルの先頭10行を表示(デフォルトは10行)
tail
:ファイルの末尾数行を表示
tail -n 10 file.txt # ファイルの末尾10行を表示(デフォルトは10行)
nano
/ vim
:ファイルを編集
nano file.txt # シンプルなテキストエディタを開く
vim file.txt # 高機能なテキストエディタを開く
システム情報の確認
df
:ディスクの空き容量を確認
df -h # 各ファイルシステムの容量を人間が読みやすい形式で表示
du
:ディレクトリの容量を確認
du -h /path/to/directory # 指定ディレクトリの容量を人間が読みやすい形式で表示
du -sh /path/to/directory # 合計サイズのみを表示
top
/ htop
:リアルタイムでシステムリソースを監視
top # CPU、メモリ、プロセス情報を表示
htop # 視覚的にリソースを表示(インストールが必要)
uptime
:システムの稼働時間を表示
uptime # 現在時刻、稼働時間、ログイン中ユーザー数、負荷平均を表示
uname
:システム情報を表示
uname -a # カーネル、ホスト名、アーキテクチャなどの詳細情報を表示
ユーザーと権限管理
whoami
:現在のユーザー名を表示
whoami # 現在ログインしているユーザー名を表示
id
:ユーザーのIDやグループを表示
id # ユーザーID、グループID、所属グループを表示
chmod
:ファイルやディレクトリの権限を変更
chmod 755 file.txt # 所有者に読み書き実行、他は読み実行を許可
chmod -R 644 directory/ # ディレクトリ内の全ファイルの権限を再帰的に変更
chown
:所有者を変更
chown user:group file.txt # ファイルの所有者とグループを変更
su
:別のユーザーとしてシェルを起動
su # root ユーザーに切り替え
su username # 指定したユーザーに切り替え
su - # 環境変数をリセットして root に切り替え
注意: su
を使用する際には適切な権限が必要です。
ネットワーク操作
ping
:接続先との通信を確認
ping example.com # example.com にパケットを送信して応答を確認
curl
:HTTPリクエストを送信してレスポンスを取得
curl http://example.com # URL の内容を取得して表示
wget
:ファイルをダウンロード
wget http://example.com/file.txt # ファイルをダウンロード
ifconfig
/ ip
:ネットワークインターフェースの設定と確認
ifconfig # ネットワークインターフェース情報を表示
ip addr # より詳細な情報を表示(推奨コマンド)
プロセス管理
ps
:現在実行中のプロセスを表示
ps aux # 全ユーザーのプロセスを詳細に表示
kill
:プロセスを終了
kill PID # プロセスIDで指定したプロセスを終了
jobs
:バックグラウンドジョブを確認
jobs # 現在のシェルで実行中のジョブを表示
fg
:バックグラウンドジョブをフォアグラウンドに移動
fg %1 # ジョブ番号1をフォアグラウンドに移動
アーカイブ・圧縮
tar
:ファイルのアーカイブと解凍
tar -cvf archive.tar file1 file2 # 複数ファイルをまとめてアーカイブ
tar -xvf archive.tar # アーカイブを解凍
gzip
/ gunzip
:ファイルを圧縮・解凍
gzip file.txt # ファイルを圧縮
gunzip file.txt.gz # 圧縮されたファイルを解凍
その他便利なコマンド
history
:コマンド履歴を表示
history # 実行したコマンドの履歴を表示
alias
:コマンドのショートカットを作成
alias ll='ls -l' # `ll` を `ls -l` のエイリアスとして登録
find
:ファイルやディレクトリを検索
find /path -name "filename" # 指定した名前のファイルを検索
grep
:テキストを検索
grep "pattern" file.txt # 指定したパターンを含む行を表示
man
:マニュアルを表示する
man ls # この場合はlsコマンドのマニュアルを表示
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